君の想いは僕のもの。
「家帰ったら、覚悟しておいた方がいいかもね?」
「そ、それって……。そゆことですよね……」
「うん。多分、そゆこと」
わたしは、急に恥ずかしくなって顔を隠した。
「有季ちゃん、照れてるの?かわいいね」
「かわいいかわいいってすぐ言わないで!恥ずかしい……から……」
そういうことをする前に匂わせて来るの、本当にやめて欲しい。
それを言われたあとからドキドキが止まらない。
「恥ずかしがってる有季ちゃんもかわいいね」
せいちゃんが笑いながらわたしにそう言ってくる。
「もう!はやく帰ろ!」
「あれ、有季ちゃん。はやく俺に抱かれたいのかな?」
「っ!//。せいちゃんのばか!」
せいちゃんは、すぐ調子に乗る。そういうところも、嫌いな訳では無いけれど。
「ごめんごめん。手繋いで帰ろ?」
「しょ、しょうがないなぁ……」
いつも、わたしはせいちゃんに流されてしまう。けど、まあいっか!