君の想いは僕のもの。
初日の生徒会は自己紹介で終わった。ほとんどが知り合いだったためか、あっさりと終わった。
「じゃあ、姉ちゃん。俺、道場寄って帰るから先帰ってて〜星汰兄に迷惑かけないで帰ろよ?」
月は高校でも剣道部に入っていて、剣道は私が4歳だった時からだから、3歳からやっている。わたしも昔やっていた。
「はーーい。気をつけて帰ってきてね〜」
「おう。また後でな!星汰兄!」
「うん。また〜」
そういってハイタッチしている。
月にとっては、せいちゃんは、小さい頃からお兄さん的な存在で、本当の兄弟みたいにとても仲良しだ。
「有季。帰ろっか?」
「うん!あ、ねえ、せいちゃん」
「ん?」
「私、なんで生徒会に選ばれたんだろう?」
これは、選ばれた時からの謎だ。前にみんなに聞いた時は呆れられて答えて貰えなかったのだ。
「んーー。有季が可愛いから?」