君の想いは僕のもの。
そうして迎えたクリスマス当日。
今日は、以前から決めていた通り、夜までせいちゃんのおうちで過ごして、それから、イルミネーションを見に行く。
「せいちゃん、夜ご飯、外で食べる?おうちで食べてく?」
「一緒にご飯作って食べよっか」
「一緒に作るの!楽しそう!」
その後、話し合って、一緒にピザを作ることにした。
特にオシャレもしないで部屋着のままだったわたし達は急いで着替えて買い物に向かった。
「よし、有季。材料買ったし、帰ろっか」
「うん!」
「あ、有季が好きなサラミも買ってく?」
わたしの好物は、とても変わっていて、どれもお酒のおつまみみたいなものだ。
「じゃあ、せいちゃんが好きなアイスクリームも買ってかーえろ!」
「やった〜」
せいちゃんが可愛くニコニコしている。
(かわいいなぁ……。)
「せいちゃん、かわい」
「う、うるさい」
いつもの癖で口元を隠しているから、照れてるって分かる。