君の想いは僕のもの。
「早く買って帰ろ」
そう言って、わたしの手を引っ張って歩いて行く。
「うんっ(笑)」
「有季。ピザ、作るの難しいけど大丈夫〜?」
「せいちゃんとならきっと大丈夫!」
せいちゃんは、いつもお料理なんてしないのに、なぜかとても上手なのだ。
「そっか。それもそうだね」
せいちゃんも自分が料理が出来ることを理解しているようだ。
「もう3時くらいだし、おうち帰ったらすぐ作る?」
「そうだね。2人でくっつきながら作っちゃう?」
せいちゃんがいつものニヤニヤ顔でそういう。
「せ、せいちゃんの変態……」
「んー。有季のことに関しては変態かもね」
「み、認めるな!ばか……!」
せいちゃんがわたしの唇を指でつまんできた。
「俺のことをばかとかいった口はこれかな?」
「そ、そうですよ〜。この口ですよ!」
わたしは、眉間にシワの寄せてせいちゃんの顔に近づいた。