君の想いは僕のもの。
「ふぅ……。ピザの荷物に、有季も背負って、幸せが重かったよ……」
「ごめんなさい、わたし重かったですよね……」
「ちがうちがう、幸せが、重かったの」
絶対、気使ってくれてる……。
「ほんとに、重くないからね?(笑)」
せいちゃんがわたしに半笑いでそう行ってくる。
「ほんとに?」
わたしは、恥ずかしくて、半泣き状態だ。
「ほんとほんと」
そう言って、優しくわたしの頭をなでてくれる。
「よし、じゃあピザ作ろっか」
「う、うん……」
ピザ作りは、生地をひとつにまとめるのがわたしにはとても難しくて、せいちゃんがやってくれた。さすが、男の人。
「はい有季、サラミ乗せてくださいっ」
「えっと、ここと……こことここに…………よしっ!できた!」
「じゃあ、焼きまーす」
あとは、何分か待つだけだ。