君の想いは僕のもの。
「せいちゃんちのお風呂、シンプルだよな〜」
せいちゃんの家は、自分が使うシャンプー類は部屋からカゴに入れて風呂場に持参という形になっていて、お風呂場には、掃除用具しか置いてない。
「ゆーき。お待たせ〜」
そう言って、せいちゃんがお風呂に入ってきた。
「特に待ったりしてません……」
「ええ〜、有季ちゃん冷たい〜」
「う、うるさい!」
身体をシャワーで少し流してから、せいちゃんも湯船に入ってきた。
「この湯船、2人で入っても全然楽勝だよね」
「まあたしかに。同じマンションなのにうちのよりも結構大きいしね」
わたしたちが住んでいるマンションは、1部屋1部屋作りが違っている。
「もうちょっと狭いお風呂だったら有季とくっついて入れたのに」
「そ、そんな恥ずかしいこと言わないでよ……!」