君の想いは僕のもの。



「有季、すぐ恥ずかしがるよね。ま、そーゆーとこも嫌いじゃないけど」



「せいちゃん、もう全然寒そうじゃない……」



「あ、バレた?」



そう言ってニヤニヤと悪い笑みを浮かべているせいちゃん。



「もーう。心配して損した……」



「ごめんごめん。せっかくのクリスマスだから一緒にお風呂入りたくって」



最初からわたしと一緒にお風呂に入るつもりだったらしい。



「そう言ってくれれば全然入ったよ……?」



「ほんとに?でも、外で死ぬほど寒かったのはホント」



「そう言えば、せいちゃん、寒いとこすごーく苦手だったね」



「え、忘れてたの?そんなに大事なことを?」



たしか、去年の初詣は、寒いから〜って言って元旦のお昼に行ったんだよね。



「ご、ごめんなさい……。もう一生忘れません……」



「それでよろしい」



「せいちゃんも体調悪くなったらすぐ言ってね?」
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