君の想いは僕のもの。
「ごめんね?」
せいちゃんがやりすぎたという言葉を付け足して謝ってくれた。
「夜ご飯作るの手伝ってくれたらいいよ?」
「喜んでお手伝いさせていただきます!」
「よし!今日の夜ご飯はビーフシチューにしよう!」
「おーー。俺と月が好きなやつだ」
わたしたちは基本的にどちらかの家で夜ご飯を食べている。お互いの両親が仕事で家にいないことが多いからだ。
せいちゃんは、料理が出来ないので私が作って、それをわたしとせいちゃんと月の3人で食べている。もうほとんど一緒に住んでるみたいな感じ。
「確かせいちゃんの家に人参とデミグラスあったよね?」
「あるよ」
「じゃあ、早く帰ってご飯作ろう!」
そう言って、わたしは家に向かって走り出した。