君の想いは僕のもの。
*3*
ドキドキのバレンタインデー!
季節は過ぎて、今日はバレンタイン。
予想通り、せいちゃんの机はチョコレートやらクッキーやらで埋め尽くされている。
「有季、こんなの見て平気なの?」
莉華がわたしを心配してくれている。
「あーうん。まあね。せいちゃんが昨日、明日多分めっちゃ貰うけど、有季のしか食べるつもりないからって」
「あー、まあ星汰らしいわね」
莉華が笑いながらそういった。
「それにしても、奏ちゃんは全然貰ってないね」
「あー、それはわたしのせいよ」
「へ?」
「昨日、噂が好きそうな女子たちの近くで、明日、奏にバレンタインあげるやついたら、締め上げるって言っといたの」