君の想いは僕のもの。
で、結局莉華は、奏ちゃんに何をあげるんだろう。
ちなみにわたしは、せいちゃんが好きなチョコレートプリンをおうちに作ってある。
「有季、早く帰るよ」
せいちゃんが、わたしのカバンを持ってまでそう言った。
「どうしたの?そんなに急いで」
「早く帰って、有季からのバレンタインを食べたい」
ああ、そういう事か。せいちゃんってば、甘いものには目がない。
「じゃ、帰ろっか」
わたしがそういうと、せいちゃんがわたしの手を取って、歩き始めた。
「そういえば、せいちゃんさ、貰ったものどうしてるの?」
これは、結構前からずっと気になっていたことだ。