君の想いは僕のもの。
「あー。裏門に、バレンタイン余ったもの回収ボックスっていうのがあんだけど、それに入れてる」
「わー。ちなみに今年は何個くらい貰ったの!」
「えーっと〜、渡辺が150は軽く超えてるって言ってた。多分」
せいちゃん、きっと渡辺くんに持たせてたんだな。
でもまあ、せいちゃんがそれくらい貰ってても、驚く人はいないと思う。それくらい、かっこいいから。
「それでも、告白してくる女の子とかは居ないんだね」
「うん。それは、拒否してる」
「そっか。ありがと」
せいちゃんが他の女の子に告白されてるとこなんて、想像すらしたくない。
「だって、俺は永遠に有季のものだから〜!」
そう言って、後ろから抱きついてくるせいちゃん。