君の想いは僕のもの。
「わーー。有季あったかい〜」
「今日も寒いもんね。帰ったらホットミルクでも飲みますか?」
「飲みますよ〜?」
今日は、とびっきり甘いのを作ってあげよう。
せいちゃんが寒そうだったので、急いで帰ってきたわたし達。
けど、わたしの家の前に、毎年恒例の裕也からの逆チョコに、きっと100本あるバラの花、そして一生使わないだろう、婚姻届がドアノブにかけてあった。
「裕也君、ほんとにまだ諦めないんだね」
「わたしは、その気が1ミリもないんですけどね」
裕也もそろそろこういうことするのやめて欲しい。
後で裕也のお母さんの亜紀さんに連絡しておこう。