君の想いは僕のもの。



「わーー。有季あったかい〜」



「今日も寒いもんね。帰ったらホットミルクでも飲みますか?」



「飲みますよ〜?」



今日は、とびっきり甘いのを作ってあげよう。



せいちゃんが寒そうだったので、急いで帰ってきたわたし達。



けど、わたしの家の前に、毎年恒例の裕也からの逆チョコに、きっと100本あるバラの花、そして一生使わないだろう、婚姻届がドアノブにかけてあった。



「裕也君、ほんとにまだ諦めないんだね」



「わたしは、その気が1ミリもないんですけどね」



裕也もそろそろこういうことするのやめて欲しい。



後で裕也のお母さんの亜紀さんに連絡しておこう。
< 249 / 318 >

この作品をシェア

pagetop