君の想いは僕のもの。



新潟にボード旅行か……。ウェア買っておかないと!



「あ、そうだ。今日さ、父さんの誕生日だから皆で夜ご飯食べに行くんだけど有季も行く?」



「えっと〜、それは、吉崎家5人の中にわたしが1人だけ行くってこと?」



「ん。月もいるみたいだけど」



「月!いつのまに!」



月はそういうところはすごくちゃっかりしている。



「父さんたちに有季が彼女になりました。って紹介したいんだよね」



一緒にご飯食べるのはいいけど、多分お高いところで食べるんだよね。緊張する。



「……わかった。行く!」



「よし、じゃあ、準備はじめよっか」



「うん!何時にここでるの?」



「あと1時間くらいで出るかな?」



せいちゃんがなんの焦った様子もなくさらっとそう言った。
< 253 / 318 >

この作品をシェア

pagetop