君の想いは僕のもの。
新潟にボード旅行か……。ウェア買っておかないと!
「あ、そうだ。今日さ、父さんの誕生日だから皆で夜ご飯食べに行くんだけど有季も行く?」
「えっと〜、それは、吉崎家5人の中にわたしが1人だけ行くってこと?」
「ん。月もいるみたいだけど」
「月!いつのまに!」
月はそういうところはすごくちゃっかりしている。
「父さんたちに有季が彼女になりました。って紹介したいんだよね」
一緒にご飯食べるのはいいけど、多分お高いところで食べるんだよね。緊張する。
「……わかった。行く!」
「よし、じゃあ、準備はじめよっか」
「うん!何時にここでるの?」
「あと1時間くらいで出るかな?」
せいちゃんがなんの焦った様子もなくさらっとそう言った。