君の想いは僕のもの。
「うん。いいんじゃない?あ、そうだ。星汰兄とお揃いのイヤリングつけてけば?」
「ああ!そうだね!ありがとっ。月は着てく服決まってるの?」
「ああ、うん。昨日、春が決めてった」
さすが春ちゃん、ちゃんと月のことを分かっている。
月は、マイペースだから自分で服を選ぶなんて何時間かかるか分からない。
「じゃ、月、わたしのかみ巻いて〜」
「はぁ……。はいはい」
「ありがとっ」
わたしは良い弟をもった。髪を巻くのは自分でも出来るけど、月の方が断然上手い。
「よし、出来た」
「じゃあ、行ってくるね〜。月も遅刻しないよーにね?」
「分かってます〜」