君の想いは僕のもの。
準備を終えたわたしはせいちゃんの家に向かった。
「おじゃましまーす」
「あ、有季ちゃん!」
春ちゃんがわたしを出迎えてくれた。
「春もお兄ちゃんも準備できたから行こっか!」
「あー、春ちゃん、月のこと見てきてくれない?あいつマイペースだからさ」
「うん!わかった!」
「せいちゃーん?」
せいちゃんが玄関の方に来なかったので、わたしがせいちゃんのおうちに入った。
「おじゃましまーす」
そう言って、歩いていくと、せいちゃんがキッチンでホットミルクを飲んでいた。
「また飲んでるの〜?」
「あれ、有季。中入ってきたの」
「せいちゃんが遅いからでしょ!」
冬になるとほんとに、何杯飲んでるの?ホットミルク。