君の想いは僕のもの。




正直いって、甘くないチョコレートを10年間くらいずっと違うものを挙げ続けていると、何をあげたらいいか分からなくなってくる。



けど、有季のあの笑顔を見るとどうも、これでいいかなんてどうでもいい考えじゃ選ぶことが出来ない。



「どう?美味しい?」



「うん!この位がちょうどいい!」



“パシャ”



「あ、写真撮ったでしょ〜?」



「だって、可愛い有季をどれでも残せるようにしたいじゃん?」



俺だって、恥ずかしいことを言っているのは重々承知だ。



けど、俺がそう言うと、有季が顔を真っ赤にするから、我慢できない。ついついやってしまう。



「有季、可愛いね。大好き」



「わ、わわ、わたしも大好きだよ……せいちゃん……」
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