君の想いは僕のもの。
そう言いながらペコッと頭を下げるせいちゃん。釣られてわたしもお辞儀をした。
「そこのおふたりさん、なにしてんの〜?」
奏ちゃんが不思議そうな様子でわたしたちの方に来る。
「な、なんでもない……!」
「そう?あ、せい。そのメガネいいね。似合ってるよ」
「そう?ありがと」
奏ちゃんは、せいちゃんのメガネ姿にとても感心した様子でじーっと見つめている。
「そ、そんな見られたら恥ずかしいわ」
珍しくせいちゃんが照れていて、とても新鮮な光景だ。
「うわ。見てくださいよゆきりん。」
「見てます見てます。可愛すぎませんか?」
わたしがそう言うとせいちゃんがコロッと表情を変えて、こっちにズカズカと歩み寄ってくる。
「ど、どうかしましたか?」