君の想いは僕のもの。
「もう、せいちゃんのバカ」
「バカは良くないな、バカは」
そう言って、浴衣に着替えたばかりなのに、部屋にある露天風呂にせいちゃんは行ってしまった。
「ああ、行っちゃった……」
せいちゃんと2人だったから全然感じなかったけど、このホテルすごく豪華だ。
わたし達が泊まる部屋は和室になっていて、寝室と居間に別れているつくり。
部屋には、海が見える露天風呂まで付いているという贅沢な仕様になっている。
「せいちゃん、わたしがバカって言ったから1人でお風呂行っちゃったのかな」
でもでも、わたしは何も悪いことしてないもん。
けどけど……、やっぱりせいちゃんがいないと寂しい。
「よし!お風呂に突撃してこよう!」