君の想いは僕のもの。
その後は、テレビでやっていたバラエティ番組を見たりして、楽しい時間を過ごした。
「ん。おいでゆーき」
そう言ったせいちゃんは、布団の上で腕を広げてわたしを歓迎してくれている。
「せいちゃん、ほんとにわたしのこと好きだね」
「うん、大好きだよ。だからはやくおいで?」
「お言葉に甘えて……」
わたしは、そう言いながら勢いよくせいちゃんに飛びつく。
「うおっ」
こんなに勢いよく来られるとは思っていなかっただろうせいちゃんは、案の定わたしに押し倒されているような体制になっていた。
「えー、これ襲わない方が凄くない?」
せいちゃんが片手で顔を隠しながら参ったように小さく呟いた。
「へ?」
「ま、有季だし。しょうがないか」
「なんのこと?」
わたしは理解力が無いのか、せいちゃんが言っていた意味が全くもってわからなかった。
「いーから、寝るんでしょ?」
「う、うん……?」
その夜、星汰にとっては鬼畜な夜になった。