君の想いは僕のもの。
「有季?おきて〜」
せいちゃんの寝起きの声で起こされたわたし。
「ん……?」
起きてそうそうせいちゃんに頭を撫でられている。
「有季、誕生日おめでと」
「誕生日……?」
「そう、誕生日。有季と俺の」
「…………誕生日!せいちゃんもおめでと」
そうだ。今日はわたしとせいちゃんの誕生日だ!
「うん、ありがと。プレゼントはまた後であげるから楽しみにしてて?」
「わたしも後であげるね!」
「うん、ありがと」
今年、わたしはせいちゃんにお揃いのイヤーカフを用意した。
せいちゃんのとわたしのを合わせると綺麗なバラの模様になるもの。
バラには愛してるっていう意味があるって、お店の人が言ってて、即決しちゃったんだよね……。
「とりあえず、準備しよっか」
せいちゃんが寝ている途中にはだけた浴衣を直しながら布団を出た。
「う、うん!ボ、ボードがんばるぞ!!」
「うん?がんばれがんばれ〜」
そうして、わたし達は準備を始めた。