君の想いは僕のもの。



「キャーーーーーーーーーー!!!!」



「有季!落ち着いて!!!」



ボードを始めて2時間。せいちゃんに教えて貰っているにもかかわらず、ずっとこの調子だ。



「やっぱり、ボードの才能ないのかも……」



「まだ時間あるし、沢山練習したらきっとできるようになるから。ね?頑張ろ?」



そう言って、転んだわたしに手を差し伸べてくれる。



「うん……」



いくら頑張ってもできる気がしないんだけどね。



「はい、足元ばっか見てないで遠く見ながら滑るんだよ?」



「よし、頑張る!!!」



そうは言ったものの、あの後3時間くらい練習しても少ししか上達しなかった。
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