君の想いは僕のもの。




「なーにー?なんか文句でもある〜?」



そう言いながらわたしの鼻を指で軽く塞いでくる。



「んー!鼻で息できないっ」



「俺だってできないことくらいあるんです〜」



「わかったわかったから!指とって〜!」



そう言うと、パッと手を離してくれた。



「だから、元気だしてよ」



「うん!……ありがと……」



わたしが照れながらそう言うと、せいちゃんは、「ん。」と言ってカバンの中をゴソゴソと漁り始めた。



「せいちゃん、なにさがしてるの?」



「んー?誕生日プレゼント。今渡しちゃうと思って」



「あ〜、わたしも出そうかな。えっと…………あったあった」



絶対に落とさないように、バッグの奥底に入れて置いたのだ。
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