君の想いは僕のもの。
「せいちゃん、ちょっと耳貸して」
「ん?」
そして、耳に黒のイヤーカフをはめる。
「わたしからのプレゼントは、イヤーカフです!わたしのと合わせるとバラになるの!」
「へー。いいね、これ。有季のは白なんだ」
わたしがあげたイヤーカフをスリスリ触りながらニコニコするせいちゃん。
「うん!気に入ってくれると嬉しいです!」
「気に入ったに決まってるでしょ。毎日でも付けたいくらい」
「ほんと!うれしい!」
「じゃあ俺も」
そう言って、せいちゃんがわたしの手を取った。
「はい。これ」
「え……!指輪だ〜!めちゃめちゃ嬉しい……」
指輪の内側には、一生離さないという意味のNever Let Goと書かれていた。
「将来の予約ってことで」
そのまま、せいちゃんはわたしの手の甲にキスをした。
「これからもずっと離さないから覚悟してて?」
「はい……!」