君の想いは僕のもの。



わたしがそう言うと、せいちゃんは「そうだね」と言い、わたしと手を繋いだままリビングへと戻った。



「相変わらず仲良しだね〜。姉ちゃん達は。喧嘩とかしないわけ?」



月が呆れたようにわたし達に向かってそう言う。



「そりゃあ、するに決まってるでしょ」



せいちゃんが月にそう返す。



「ね?有季」



「うんうん。有奈に似合う服とか、テレビの番組とか……。あとは……」



「こんな事言うのはあれだけどさ、すごーーいくだらないね」



月がまた、呆れた顔でそう言う。



「くだらなくなんか無いでしょ!」



“ピンポーン”



月と言い合いをしていたらどうやら莉華たちが来たらしい。
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