君の想いは僕のもの。
「あ!蓮くんだ!有奈行ってくる!」
と言って、また玄関へ走り出した。
「有奈ー、転ぶなよ〜?」
「パパ、ママと同じこと言ってる〜」
「やっぱ俺たち運命だ。な、有季」
ふざけながらわたしと肩を組んでそう言うせいちゃん。
「お兄ちゃん、有季ちゃん。顔真っ赤だからやめてあげなよ?」
「何言ってんの、それが有季の可愛いところだろ」
「お客さんが来てるのにそんなイチャイチャしてていいの〜?」
そういったのは奏ちゃん。お酒がたくさん入った袋を持ってリビングのドアの前に立っていた。
「そ、奏ちゃん!いたなら言ってよ!」