君の想いは僕のもの。
「ちゃんとお邪魔します〜って言って入ってきたけど」
「そーだよ、ママ。パパとラブラブするのは後でにして!」
まだたった5歳の子に叱られてしまった。
「うん、ごめんね。かわりにパパが有奈にもちゅーしてあげる」
「うん!」
そんな事をしながら、ビーフシチューを温め直してみんなで席に着いた。
大きいダイニングテーブルには、わたしとせいちゃんと莉華と奏ちゃん。
もうひとつのローテーブルには、有奈、蓮くんに、翠ちゃん。そこを春ちゃんと月が見てくれている。
「じゃあ、乾杯!!」
わたしの掛け声で、ビーフシチューパーティーは始まった。