君の想いは僕のもの。
ーーーー2人の23歳の誕生日ーーーー
4月1日。せいちゃんの家で誕生日パーティーをして、プレゼント交換の時。
「有季。目瞑って」
「へ?」
「いーから」
今思うと、せいちゃんはいつもより少しだけ緊張していたように思える。
その時、左手の薬指に冷たい何かがすべりこんできた。
「有季、目開けていいよ」
目を開けるとわたしの指に綺麗なダイヤが付いている指輪がはめられていた。
「これって……」
「横沢有季さん。俺と結婚してくれませんか?」
“ドサッ”
わたしは、驚きすぎたのと嬉しすぎたので腰を抜かしてしまった。
「あはは……。お、お恥ずかしいです……」