君の想いは僕のもの。



「はるちゃん帰ってくる日ちゃんと教えてよ〜?」



せいちゃんは、いっつもわたしに教えるのを忘れて、気づいたら帰ってきてるし!みたいになるのだ。



「はいはい。気をつけます」



「はるちゃんに会うの楽しみだな〜!」



月がせいちゃんの事をお兄ちゃん的存在と思うのと一緒で春ちゃんはわたしにとって妹的存在。



「あ、そろそろ学校行こっか。月準備できてる〜?」



「俺は大丈夫だけど、姉ちゃんは?」



「もう、月ってば、お姉ちゃんのことなんだと思ってるのよ!準備なんて完璧だよ!」



「ねえ、有季。カバンは?」



せいちゃんに言われて、カバンを持っていないことに気づいた。



「あ。忘れてたぁ!」



「はぁ……」



月に大きいため息をつかれてしまった。



「ご、ごめんね〜?」



「有季らしいね。早く行こ」



有季らしいって、褒めてるの?それとも馬鹿にしてるのかな?もう!せいちゃんのばか!









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