君の想いは僕のもの。
そうして、1週間後まちに待った演奏会を迎えた。
演奏会の順番は、出席番号順なので、最後はせいちゃん。そのまえにわたしの出番だ。
「せいちゃんせいちゃん。緊張が止まらないよ!!」
わたしは控え室の中をぐるぐる回っていた。
「落ち着けって」
「そ、そうだね」
わたしはとても緊張しやすくて、いつも本番前は落ち着かない。
「おい。吉崎、あいさついくぞ」
そう言ったのは、生徒会会計の渡辺くんだ。演奏会に出ない莉華と奏ちゃんと3人で生徒会のお仕事をしてくれている。
「ちょっと行ってくる〜」
生徒会長のせいちゃんは、キリッと表情が変わっていつもと違うかっこよさがある。
けど、莉華はそれをおかしいくらい人変わるよねとか言っていた。