君の想いは僕のもの。



「楽しみだね」



せいちゃんは、何事も無かったようにわたしとお祭りへ行くことを楽しみにしてくれていた。



「うん!楽しみ!」



「じゃあ、みんなも誘ってみよっか」



「え?」



思いがけない言葉が出てきて、一瞬フリーズしてしまった。



「え?って?」



「あの……ね?その……2人で行きたい……です……」



わたしは、モジモジしながらも、勇気をふりだしてそう言った。



「そっか(笑)。まあ、最初からそのつもりだったけどね(笑)」



「もうせいちゃんのバカ!」



恥ずかしくなって、わたしの顔は真っ赤になってしまっていた。



「ごめんごめん(笑)かわいくてつい(笑)」



せいちゃんはそう言いながらわたしの頭をなでてくれる。



「ちょっ!」



(いきなり頭撫でるのは反則……//)



「顔真っ赤だね、かわいすぎ」



そうして、いよいよ待ちに待った夕方を迎えた。
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