狼男
・・・・・誰だ・・・・・?
『あなた・・今何を言いました?』
「こっちのサムライの二段目の突きが決まった瞬間、
お前の負けが決まったのがまだ分からないのか?」
『・・・Was?』
「じゃぱにーず“北斗の拳”知らないのか阿呆。お前はもう死んでるんだよ。」
『・・ハハ・・あなた、
何言ってるのカ・・・・!?』
「こっちのサムライが貫いた臓器があと2秒で爆発する。
お前の体に溜め込んだ人間達の血液が逆流して噴射して、直にお前は動けなくなる。」
『・・・・・・・・・・・。』
「安心しろ。
首の骨は俺が折っておいてやる。
お前らもどうせ・・
そうしない限り死なないんだろ?」
・・・・男の声・・・だけど・・
椿刑事部長じゃない・・一体・・・?
『・・Oh mein Gott・・・
・・・・・Oh mein Gott!!!!』
マイアーが・・苦しみだした・・?
この倉庫がそれだけで歪むほどの・・断末魔のような叫び声を挙げだした・・!?
視界の次は・・・鼓膜が・・・・・!!
「よぉサムライ。トドメは俺が刺しとくから安心して気絶しろ。」
意識が飛ぶ直前・・断末魔にかき消されるほどの小さな声で・・
確かに・・俺に向けて・・
誰かが・・・・・・・・・
第7話 完