狼男
「あの・・お願いします。
雑用でも何でもします。」
「では早速仕事をお願いしてもいいですか?」
「は、はい・・!」
「こちらで適当に3着見繕いました。
好きな服に着替えてください。」
「・・・・?・・???」
一度退室した後に椿さんが手に持ってきたドレス・・え?・・え・・え・・!?
「こ・・これに着替えるんですか?」
「はい。」
「こんな・・露出の高い服・・・・。」
「イヤなら断って頂いて構いません。」
“犯罪歴があろうが偽名だろうが、
使えそうな奴だったら採用します”
求人誌に書かれていた文言が頭に浮かぶ。
ここで躊躇してたら・・“使えない奴”認定されてすぐに切られる・・!
「あ・・じゃあこのニット・・・。」
「これは“童貞を殺すニット”として男性人気が高く、背中部分がざっくり露出しています。
油断すると横から見えてしまうので気をつけて下さい。」
「・・という事は・・ブラは・・?」
「外してください。戻ってくるまで私が衛生的に保管しておくからご安心下さい。」