狼男
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“良かったら女子会でもどうですか?”
事務所に戻って、もろもろ書類一式を記入して、
正真正銘、まるい探偵事務所の一員になって・・
私のデスクが与えられて・・
備品もろもろの説明を受けて・・・
藪さんはすぐにまたどこかへ出掛けたようだったけど、
怒濤のような初日が終わろうとしていた頃、
椿さんから夕食のお誘いを受けた。
断る理由が無いのでもちろんOKして、
事務所近くの中華料理屋さんへ一緒に来たものの・・
「口に合いませんでしたか?」
「いえ・・ゴホッゴホッ・・
・・辛いだけです・・。」
真っ赤に染まった鍋から取りだした白菜・・一口食べただけで喉が焼かれる・・・。
「オマタセ シマシタ!
唐辛子焼売!唐辛子春巻!」
表情一つ変えずに黙々と口に運ぶ対面の椿さんを見ていると、
なんだか自分のほうが“これっぽっちの辛さでもヒーヒー言ってる変な人”に思えてくる・・。