狼男
『ハハ・・アハハハ~ハ!そんな小さな弾丸が私に効くと思いま~したか?
人間た~ち、拳銃に頼りすぎね!』
1発目を撃った後、続けざまに発射した2発目、3発目。
“まったく効いていない”と頭が理解するよりも前に、本能が左腰に手を伸ばさせた。
『・・?・・おぉ・・Oh!!!!』
「!!!」
『Japanisch “カタナ”!カッコいい~!
あなたひょっとして“サムライ”ですか!?』
「化け物め・・・!!!」
『あなたカッコいいね!
私、サムライ好きですよ!』
「・・・!!」
“突き”の姿勢を保って一気に間合いへと踏み込む。
本能で“避けてくる”と悟れた。
だから一手目の突きを囮にして、
すかさず奴の体へ胴払いを入れ・・!?
「・・ガッ・・ハッ・・。」
『Oh~・・弱いサムライはサムライじゃないね。私、強いサムライが好き。』
体が吹っ飛ぶ⇒腹に激痛が走る⇒奴の拳がめり込まれた・・
頭が順番に理解を追いついた時には、仰向けに倒れたまま呼吸困難に陥る・・・。