狼男
「・・ゴホッ・・ガッ・・・。」
『あなたの血も美味しそうね。でも私、もっとワクワクする命の取り合いした~いね。』
「・・ガァア・・・!!」
腹を踏みつけられ、マイアーがニッコリ笑って牙を・・顔を俺に近づけてくる・・。
『サムライ、あなたは今度じっくり頂きま~す。
だから修行!修行!ニンニン!
私、楽しませてくださ~いね。』
「・・・クッ・・・・・。」
『・・・これ、良かったらどうぞ~。』
「・・・ッ・・・・。」
『エッグタルトで~す!
1つ余ってしま~いました。
とっても美味しいよ!!』
「・・・・・・・・・・・・。」
『私、これ教えてくれたレディにお礼しなきゃね!
子供でも無い。
お父さんでも無~い!
私、男だからやっぱりレディの血、
一番美味しい~ね!!』
「・・やめっ・・・・・・・。」
『牛の血も豚の血も鳥の血も、
飽きてしま~いました。だから・・』
「・・・・・・・・・・。」
『Ich werde alle Menschen töten.』
為す術無く頭を掴まれて・・
片手で持ち上げられた後・・
内臓が全部飛び出たと錯覚する程、
再び拳がめり込んできた・・・・。
気を失う直前・・窓を突き破り・・
夜の闇に消えていく・・
漆黒の羽を広げた化け物が・・・
あっという間に小さ・・ク・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・・
第4話 完