狼男


―――――― 


「恵子ママ~!ごめん溜めちゃってて。
はいっ今月の領・・・・・・・。」


「はいはい。シンジちょうどよかった。
アタシの後釜紹介するよ。」



経理部に着いて・・
恵子ママの隣に座る女の子・・・・。


“上原さん!経理部に来た新人!
めちゃくちゃ可愛いっす!!”


これがもし明石家さんまだったら、

[何言うてんねんアホか!そない大声出すような可愛・・・ホンマや・・!]

と呟くに違いない・・。


か・・・・可愛い・・・・。




「お、新人さん?」


いやいや!絶対ここで鼻を伸ばしたらダメだ・・!

いやいや!でも[第一印象で強烈なインパクトを残すべし]っていうのは営業の鉄則だし・・!

いやいや!・・・どうしよう!?



「あ・・はい!!経理部の小松ですよろしくお願いします!!!」



小松さん・・(*´ェ`*)
可愛いなぁ・・・(*´ェ`*)




「・・・何カップ?」


「・・・・・・・・・・・・・・はい?」


「ズバリ・・E寄りのDでしょう!?」



・・・・・俺のアホ・・・(T^T)
史上最強のアホ・・・(T^T)


普段、取引先のエロジジイ達を相手にしているいつものノリで、

“下品な下ネタ”という一番やってはいけない悪手を打ってしまう・・。




「・・・すごい・・当たりです!!」


!!?


「えー!?なんかリアクション違くない!?」




【この子、絶対性格良い子だ】


俺の左胸は“小松さんスマイル”いう矢で射貫かれた。


ただし、その直後[このエロガキ!!]と恵子ママにしばかれたのは言うまでもない。



















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