狼男
「・・・・・・・・・・・・。」
「では、何でもどうぞ。」
あれから・・・1ヶ月・・。
椿刑事部長の部屋に入り、相変わらず無表情で話すその前に立ち・・・土下座をする。
「ここは[やられたらやり返す倍返しだ]の銀行ではないので、
そんな事をしなくても大丈夫ですよ。」
「お願いします椿刑事部長・・
俺に全てを教えてください・・!!」
「・・・・・・・・・。」
「アイツは一体なんなんですか・・?
あの・・化け物は・・!?」
「私は【怪人】と呼んでいます。
“人の姿をしている怪物”。
君の証言も含めて総合的に推測するに、
奴は【ヴァンパイア】の血筋を引く者でしょう。」
「・・椿刑事部長は・・
ご存知だったんですか・・?」
「確信を持っていたわけではありませんが、
“怪人という種族が確かにこの世界に存在しているかもしれない”
という危機感は常に持っていました。」
「お言葉ですが・・だったらどうしてその情報を教えてくれなかったんですか!?」
「お言葉返しですが、
君は信じなかったでしょう?」
「・・!?」