狼男


「・・・・・鮫島さんには・・

お子さんはいなかったけど相思相愛の奥様がいらっしゃいました・・。」


「・・・・・・・・。」


「ヘタレの山田にも・・大切に想っていた恋人がいました・・。」


「・・・・・・・・・。」


「仲間の皆一人一人に・・家族があって・・人生があった・・!!!」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・あの化け物は・・
・・必ず俺が殺します・・。」


「良い心構えですね。
では君は表向きは“休職”扱いにします。

必要な場所、必要な教え、必要な物があったら何でも用意しますので私に言ってください。」


「じゃあ、お言葉に甘えて・・
俺だけが使えるジムをください。

体を全て一から鍛え直します・・。」


「分かりました。」


「その後は・・剣術を鍛え直します。

これ以上の独学は無理なので・・

流派に通ずる師範のような人がいたら・・
会わせてください。」


「敗北から学ぶところが人間の強みです。

君も体感した通り、怪人には銃弾が通じない事が証明されました。

だから【斬撃】で奴を殺すしかありませんね。」


「・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・。」


「いかがされましたか?」

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