狼男
“タラララララ~ン↑↑
タラララララ~ン↓↓”
「「・・・・?」」
その時だった。
入店音がしたという事は・・・
「お客様ですかね・・・?」
「アンナさん応対お願いできますか?
私は急いでケーキを片付けます。」
「あ、はい・・!」
すぐに口を拭いて、鏡で一応確認した後、
待合ソファの元へと向かう。
“ガチャリ”
「いらっしゃいま・・・あれ・・?」
扉を開けた先、ソファに座る事無く立っていたのは見覚えのある男性・・・
『Oh~!お久しぶりですね~!
やっと会えま~した!』
髪色を変えたようだけど、
すぐに記憶が呼応した。
前にタピオカ並んでた時に出会ったドイツ人さんだ・・!
『I've been looking for you!!
会えてウレシイです!』
「え・・私を探してたんですか・・?」
『Japanisch “イチゴイチエ”。
でもドイツ違う。みんなトモダ~チ!』
よく分かんないけど・・・嬉しそう・・!
「あ、良かったら上がっていきますか?」