☆表の顔と裏の声★
あの事件以来私は小学校に1度も行くことなく、
施設に入所した頃には卒業式を迎えて、気付くと中学生になっていた。

通っていた小学校から離れた中学だった事と、
施設の子が沢山いたお陰で、特に問題なく学校
生活が始まった。


「おはよう、七海。また寝坊しちゃった!」

いつも寝坊している、竹内蓮。

「たまにはゆっくり朝ごはん食べなさいよ!」

お母さんみたいな、石川れい。

2人とも中1の同級生で施設の先輩。
< 10 / 118 >

この作品をシェア

pagetop