☆表の顔と裏の声★
【優しくていつも笑ってて、かわいい人】

「うんうん」

【私の事、七ちゃんって呼んでた】

「七ちゃん…かわいいね」

【でも疲れた顔して、笑わなくなって】

「うん」

【目が死んでた 最後は 悲しそうな顔して
七ちゃん、逃げてって】

「七ちゃんを、守ってくれたのかもしれないね」

思い出し書きながら、徐々に目には涙が溜まる。

でも裕也はまだ私の言葉を待っている気がして、

【自分の首に 包丁あてて 私にも血が 】

あの時の光景が蘇ると、
私の意識は途切れてしまった。

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