☆表の顔と裏の声★
「大人になって膝擦りむくなんてな…フフ」
私は口にぎゅっと力が入る。
「…だっ、て…」
「好きでもない女に、こんな事すると思うか?」
「ぇ……」
(それは……私の事…)
「これでよし!」
ぽーっとしている間に手当ては終わっていた。
「ぁ…ありが、とぅ……」
ドキドキしている私の事など気にもせず、
裕也は救急箱を片付けに離れていってしまう。
その時ふと写真が目に入った私は気になり近くに寄ってみると、そこには見覚えのある人が写っていた。
「これ、とも…こ…せん、せぃ」
「そうだよ」
施設長と、その隣に無愛想な男の子の写真。
すると私のそばに来て写真を手に取り眺めながら教えてくれた。
「俺も七海と同じ施設で育ったから」
「え!……そ、そぅな、の?」
「似てるって、言っただろ」
裕也は写真を置いて私を抱きしめた。
私は口にぎゅっと力が入る。
「…だっ、て…」
「好きでもない女に、こんな事すると思うか?」
「ぇ……」
(それは……私の事…)
「これでよし!」
ぽーっとしている間に手当ては終わっていた。
「ぁ…ありが、とぅ……」
ドキドキしている私の事など気にもせず、
裕也は救急箱を片付けに離れていってしまう。
その時ふと写真が目に入った私は気になり近くに寄ってみると、そこには見覚えのある人が写っていた。
「これ、とも…こ…せん、せぃ」
「そうだよ」
施設長と、その隣に無愛想な男の子の写真。
すると私のそばに来て写真を手に取り眺めながら教えてくれた。
「俺も七海と同じ施設で育ったから」
「え!……そ、そぅな、の?」
「似てるって、言っただろ」
裕也は写真を置いて私を抱きしめた。