☆表の顔と裏の声★
家まで送ってくれた裕也に恐る恐る聞いてみる。

「ぅち、はぃ…る?」

「いいの?……何するかわかんないけど」

「!!!」

泳ぐ私の目を見ながらニヤリと笑っている。

「無理するな。別に七海の部屋に入りたくて
送ってる訳じゃないんだから」

「まだ…ぃっしょに、ぃたい…の」

そんな事を言っている自分に驚きながら、
私は初めて男の人を部屋の中へ入れた。

「女の子の部屋とは思えないほど何もないな」

「ゅぅやくんは、ぉんなの子の…ぉぅち、
たくさ、ん…いったこと、ぁるの?」

「沢山なんてないけど、この年で1度もなかったらおかしいだろ」

「…………そっか…」

「七海は俺だけだよな?」

「………」

またバカにしてる…

「良かった。俺だけの七海で…他の男入れたら
ダメだぞ。」

「…そんな…ひと、ぃないもん」

「ハッハッハ」

またバカにした!

拗ねる私をハグして謝ってくる。
そんな裕也が大好きでわざと拗ねてみたりして…



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