☆表の顔と裏の声★
「ねぇ、きぃても…いぃ?」
「どんな事?」
「ゅぅゃ、くんの…ぉかあさん、の…こと」
「……いいよ」
「もし、かして…ぉいしゃさん、だった?」
「ぇ!?……ぅん、そうだけどどうして…」
「ゅぅゃ、くんの…こぇが、きこぇる……ぅそ…」
「…どっかのカウンセラーみたいだな」
「ヘヘ……まぇの、主治医のせんせぃが、ぉかあさんと…ぉともだち、だったって」
「だからか。知りたい?」
「……」
知りたいとは言えないけど、聞きたい。
「フフ………熊谷先生の奥さんと俺の母親は大学の
同期で同じ精神科医だったんだ。父親も医者だったんだけど、ある日突然いなくなって……後で分かったけど、看護師と不倫して逃げたんだよ。母親は精神科医のくせに鬱になって、自殺して…
最初に見つけたのは……俺だったんだ………」
裕也が、泣いている。
思い出して、悲しくて、憎くて、
けれど乗り越えたくて……
今度は私がハグしてあげる。
大好きな人が、辛そうだから。
「大丈夫だよ、裕也くん」
その時スーっと声が出て、裕也を抱きしめる腕に少しだけ力が入った。
「どんな事?」
「ゅぅゃ、くんの…ぉかあさん、の…こと」
「……いいよ」
「もし、かして…ぉいしゃさん、だった?」
「ぇ!?……ぅん、そうだけどどうして…」
「ゅぅゃ、くんの…こぇが、きこぇる……ぅそ…」
「…どっかのカウンセラーみたいだな」
「ヘヘ……まぇの、主治医のせんせぃが、ぉかあさんと…ぉともだち、だったって」
「だからか。知りたい?」
「……」
知りたいとは言えないけど、聞きたい。
「フフ………熊谷先生の奥さんと俺の母親は大学の
同期で同じ精神科医だったんだ。父親も医者だったんだけど、ある日突然いなくなって……後で分かったけど、看護師と不倫して逃げたんだよ。母親は精神科医のくせに鬱になって、自殺して…
最初に見つけたのは……俺だったんだ………」
裕也が、泣いている。
思い出して、悲しくて、憎くて、
けれど乗り越えたくて……
今度は私がハグしてあげる。
大好きな人が、辛そうだから。
「大丈夫だよ、裕也くん」
その時スーっと声が出て、裕也を抱きしめる腕に少しだけ力が入った。