☆表の顔と裏の声★
「みんな、これから大変な事もあると思うけど、
困った時は1人で悩まないで。たまには顔見せに帰ってくるのよ。」

「お世話になりました!」


私達は、施設を出て社会人になる。

「私の寮と七海のアパートがすぐそばで安心したよ~。いつでも会えるね!」

「俺の学生寮だけ離れてるから心配だなぁ」

「離れてるって、徒歩圏内でしょ……」

「今まで一緒に暮らしててすぐに会えたのが
今度は歩いて15分はかかるんだぞ!」

「フフフ」
【2人一緒に住めばいいのに】

「え!?」
「え!?」

蓮とれいは同時に驚き七海の顔を見た。

【2人お似合いだよ♡】

2人が付き合い始めた事に気付いていた私は、
ニヤリと笑うと今度は2人同時に顔を赤くしていた。

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