☆表の顔と裏の声★
私は一人暮らしをスタート。
と言ってもれいがすぐそばにいるので、よく一緒にご飯を食べたり仕事の愚痴を言い合ったりしていた。

私の失声症は未だ良くならず、障害者手帳の交付を受けて図書館で働き始めた。

本の整理、修理、配架、清掃など。
1人黙々と作業するのは、話せない私にとって
ピッタリの仕事だった。

そして、休日には好きな絵を描く。

思っていたよりも充実した毎日を送っていた。
けれど……通院していた児童精神科も基本的に
18歳までなので、病院に行かなくなりカウンセリングも言語療法もせずにいる事に不安は感じていた。

私はこのまま死ぬまで声が出ないのかなって…
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