☆表の顔と裏の声★
「七海……今、幸せか?」

そう私に問いかけた蓮の目を真っ直ぐ見るけど、何も反応出来ない。

昔から、辛い時にはいつも蓮がそばにいて、
その辛さを理解してくれて…
きっと私が今幸せかどうかもわからないって事、気付いてるはず。


【ただ静かに生きてるだけ。それが幸せかは
わからない。何もわからない。】

ペンを持った手が小さく震え、涙が流れる。

「俺がいるから、大丈夫だよ。」

また裕也が優しい声でそんな優しい言葉をかけてくる事も、わからなくなってきてしまった。

「七海…私達もいるでしょ?よしよし、泣かないの。蓮が変なこと聞くからだよ!」

「え!?俺!?ご、ごめん七海…」

この光景がどこか懐かしかった…。



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