☆表の顔と裏の声★
「なんかお邪魔しちゃったうえにご馳走までしていただいて、本当ありがとうございました」

「俺が誘って2人のデート邪魔したんだから。
こちらこそ楽しかったよ、ありがとう」

裕也は車で私を家まで送るつもりだったが、
私は店を出ると蓮とれいの後ろにくっついた。

「七海?八嶋さんに送ってもらうんでしょ?」

私は俯きながら裕也にメッセージを送った。

【歩いて帰れます。今日は色々ごめんなさい】

「2人と歩いて帰りたいみたい。頼んでもいいかな?」

「私達はいいですけど…」

私は裕也の目も見ずに、ぺこりと頭だけ下げた。

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