吐息
「アリアさんは……っ……!」
「急に起きた上がったらだめだよ。大丈夫。彼女とは、真咲さんが話をするって言ってた」
身を起こそうとする私を、彼は優しく制した。
「そう……ですか」
「今日はもうなにも考えなくていい。君はじゅうぶん耐えた」
耐えた、という言葉が正しいかわからない。
けど、たしかにあの出来事は……辛かった。
裸にされ、いいように弄ばれる。
仕事では割り切れたことも、プライベートな時間で「あれ」は、やっぱりいやだった。