吐息


服を脱いだ彼が私にあてがう。


ーーそしてひとつになった。


奥深くまで、彼を感じる。

苦しい。でも、気持ちいい。


「初めて」のときとは、全然違う。


今はただ……気持ちいいーー。



「ぁ……ァ」

「気持ちいい?」

「……ァ……すごく……気持ちいいです」

「嬉しいな。ーーねぇ、俺の名前を呼んで」

彼が耳もとで囁く。

口説くように甘さを帯びた声で。


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